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当基金ではキャッシュバランスプラン類似型を中心に確定年金を併用した年金制度を採用しています

   キャッシュバランスプラン類似型を採用したのは、従来の当基金の年金制度では、年金の給付利率が固定されていたため、資産運用の結果が直接、基金財政に影響を及ぼしてきました。運用環境の悪化が続けば、年金給付をまかなうために不足金が生じるなど、基金財政や母体企業にとって大きな負担となってしまうこともあるのです。
 そこで、当基金では、加入者のみなさんの退職後の所得確保・生活の安定を目的に、将来にわたって、安定して継続的に給付ができる制度の構築を目指し、「キャッシュバランスプラン類似型」を採用しています。
 「キャッシュバランスプラン類似型」は、これまでの年金制度と同様、給付の額は加入者期間中(退職するまでの期間)の給与(基準給与等)や勤続年数(加入者期間)によって決まります。従って、在職中は年金資産の運用や市場金利の影響を受けることはありませんが、年金を受け取る間は年金給付利率を市場金利に応じて変える制度です。つまり、市場金利が低迷しているときは、年金の給付利率を低くし、市場金利が好調なときは、年金の給付利率を高くするものです。こうすることで、年金の給付原資は一定額を保ちながら、年金支給時の年金基金や母体企業にとっての運用リスクは軽減され、加入者のみなさんには、年金額は一定の範囲内で変動するものの、長期的に年金給付を行うことができます。
 一方、確定年金制度は給付利率を固定した制度で、公的年金の支給開始年齢が60歳から65歳への引上げに伴い減少するため5年確定年金で下支えする目的で併用した制度です。ただし、人によってニーズが多様化していることを考え、10年や15年で受けとることもできるように選択肢を設けています。